昨日、鳥取県で最大震度6の地震が発生しました。
壁が落ちたり、屋根が落ちたりした家屋など、一夜明けて被害状況が分かってきました。
早速避難所が開設されていましたね。
しかし、よく見ると、部屋や空間にとりあえず入ってもらうような状態でした。
まぁ、発生直後から数時間ですから仕方ないですよね。
すぐに炊き出しも始まっていました。
被災地の人口規模が小さいことと、比較的近隣の都市で
災害が少なかったことなどが幸いしたこととおもいます。
前回の鳥取県西部地震の時も、震度やマグニチュードの大きさの割には被害が少なかったのですが、それでも、家屋が全壊したり半壊して長期に避難しておられた方がいました。
なんでもそうですが、長期化すると避難者のストレスも高まります。
避難所も”避難所”かもしれませんが、少しの配慮でそのストレスが少しばかり軽減できるかもしれないのなら
配慮は必要なことかもしれません。
また、避難してきた先で、別の被害にあわないためにも
こういった配慮事項を知ることは大切なことかもしれません。
今日も、たくさん学ばせていただきました
雲南市に出かけてきました。
NPO カタリバ のスタッフさんたちと『避難所運営ゲームHUG』を体験するためです。
HUGマスターと紹介していただきました(笑)
最近中学生以上から30代前半の若い人と会うことがなかったので、島根にもこんなに若い世代がいたのかとびっくりしました(笑)
カタリバさんと高校生1名・中学生2名で行いました。
4人グループと5人グループに分かれて…。
わたしが読み手したグループは、写真の手前のチーム、
中1と中3の男子が。あとは、オトナ。
もう1つのチームは、写真奥の オトナ4人に高校生女子1名
こちらのチームは、雲南市の派遣社会教育主事の青木さんが読み手をされました。
どんどん読んでいくと…
早い…容赦ないなぁ
と、あちこちからつぶやきが…
そして、情報が一気に寄せられるためしばし 手がとまる
やはりかる~くパニックでした。
チーム5人グループは、いきなりカードの読み上げを始めていきました。
チーム4人グループは、最初に15枚のカードをテーブルの上において情報を見ながら進みました。
カードをどう配置していくのか
どう情報処理していくのか。
どう避難者や災害対策本部やボランティアセンターや
報道関係の要求に対応していくのか…
もうたちあがちゃうんですよ
2チームあると、やはりやり方が違ってきます。
声の掛け合いも違いますし、なんせ、カードのさばき方も。
最初は、自治会ごとに分けたほうがいいと、自治会別に作業を始めていたが、途中で、体調や世帯状況や被害状況によって分けたほうがいいのではないかと分け始めました。
また、妊婦さんや生後間もない新生児を連れた家族を
教室などの別室に配置したり、
体調の悪い子どもさんへの配慮がたくさん見られました。
また、病気の方や持病を持っているかたへの次の段階への援助や配慮を想定した配置を行うなど人権意識の高さや、配慮事項の把握などのレベルの高さを感じました。
エンジニアの方が避難してくるんですが、
片方は、いやーエンジニアここでは役に立たないかも…
片方は、エンジニアさんて頭いいからなんか役に立つかもしれない!
と、
「終了後の振り返りの時に、職業や避難してきた人の持っているスキルの頼りすぎになってしまう。
本当はゆっくりしたいのかもしれないのに…」と
運営側の大変さを体感しながらも、被災者への配慮の気持ちを口にすることに感心しました。
面白いですね。
チーム5人グループは、いつの間にか、
第一情報を情報を受ける人、
テントや仮設トイレ、仮設風呂、犬の配置、喫煙所、駐車場の配置などの外回りへの配置を一切引き受ける人
報道や対策本部や対外的な人の対応をする人
運ばれてくる物資などの分担をする人
いつの間にか
役割を分担していました
だんだんと座ってられなくなり、全員が立ち上がって、あれこれ意見をいいあっていました。
チーム5人グループは、
わたしがこれまでHUGをファシリテートしてきて
初めての視点がありました。
おそらく、実際の避難所でも大切になること、
いや、ここを押さえておくと避難所運営がうまくいくに違いないと思えることです。
それは、
各自治会長を集めて、情報の収集や提供に積極的に参加してもらう
という視点
この発想は、なるほど~と感心しました。
運営を行うときに、運営側が、すべてを把握し支持していくことは不可能です。
いってみれば、グループの長ですね。
自治会長を集めて、情報を共有することが状況をしっかりと把握する早道なのかもしれません。
様々な人が避難所にきます。
多様性への理解が必ず必要になります。
外国人も避難してきます。小さな子どもや障がいのあるかた、継続的な治療の必要な人、寝たきりの方、超高齢者
「熊本の避難所はもっともっと大変だったんだろうなぁ」
「東京では無理だ。避難所がどこかもわかんない。」
「避難所が公園だったりしたもんなぁ」
「読むのがはやくて…でも実際はもっとたくさん次々に訪れるんだよなぁ」
他には
「報道関係を排除したい気持ちもあった。正直駐車場を準備したりとか…。しかし、被災状況を国民に知ってもらうためには必要なことなのかもしれない。」
「大型バスで避難してくる観光客がいたけれど、食事とかが足りない状況で 住民感情としてどうなるのかなぁ」
「動物にはまいった」
「たばこを禁止してイライラされても困るから、喫煙所は大切」
そして、わたしが一番聴きたかった言葉
「チームのみんながいてくれてよかった。
ほんとありがとう!っておもったよ」
一人ではできないことのほうがたくさんあって、チームの誰かに任せることの大切さを感じたのではないでしょうか。
いや、こんな安っぽい言葉ではないな
軽い感じが申し訳ない
そんなことを思わせて気づかせてくれるこのゲームってすごいな。
そして、このゲームは、ゲームをすることが目的ではなく、そこで何を感じて何を思ったのか、そして、どうしたいのかを考えることが目的で、結果はそれぞれ違ってくる。
そして、行動したくなるはずだ。
島根は、神様に守られてるからぁ
守られていません
地震は起こりました
避難することは訓練しても、避難した後のことを訓練したことは
ありませんでしたし、考えたこともなかったですよね
考えるきっかけに、使ってください