勉強につまづくのはいつから?
はっきり言って、中学生になってからつまづいているんではないんです。
もっとまえ、ずっとまえの段階で躓いているから中学や高校の数学で苦しい思いをするのです。
ですから、少しでも、子どもさんの 理解度に?がついたら、すぐにでも塾を考えるのか、学校の先生に理解していない旨を伝えるかしたほうがいいです。
わたしは、塾をやってますので、うちに来てくださいとしか言えませんが♪
そう、全国学力調査の結果を受けて、その順位に一喜一憂しますが、下位そうなんてその点差はほぼ変わりない結果です。
ということは、上位でない限りほとんどが、基礎的な学力が不足しているといってもいいと思います。
こんな資料を見つけました。
■全国学力調査より:算数A(小学校6年生対象)類題
6mの重さが3㎏の木材があります。
この木材1mの重さは何㎏ですか。
求める式と答えを書きましょう。
■全国学力調査より:数学A(中学3年生対象)類題
amの重さがb㎏の木材があります。
この木材1mの重さは何㎏ですか。
abを用いた式で表しなさい。
見事に同じ問題なんです。数字が違うだけで…
小学生の低学年に基礎ができる
6年生の問題の場合、何で何を割るのか、単位量当たりの計算ができるのかがわからないと解けません。
しかも、その単位量当たりとするものが、長さなのか重さなのかによって違ってくるのです。
6年生のほうの問題の解き方は3÷6で、
答えは 0.5㎏です。
分数で答えてもよいのです。
何を何で割ったらいいのかがわかれば解けます。
そうすると中学3年生の問題も解けることになります。
割り算の意味が分かっていない。
もちろん、3年生ではじめて割り算を習得するときに、そこまで理解し、割り算を習得しているのかはわかりません。
しかひ、小学校3年生までの具体的な算数の技術の習得を、甘く見ていると、絶対に4年生からの抽象的な学習に入った時に泣きをみます。
小学校の低学年の学習こそ大切にし、基礎的なことはできるようにしておく必要があるのです。
まあ、4桁×4桁の掛け算はやり方がわかっていればいいです。
執着しなくても。
ここに執着して、何度も何度も計算をさせるので、小学校3年生で算数嫌いな子どもが続出するのです。
掛け算のひっ算の原理がわかっていたら、3桁×2桁くらいで十分。
世の中には電卓がありますからね。
そのころ、点数が悪くなるかもしれませんが、その後の算数から数学のことを考えたら、捨ててしまってもいいのではと思います。
いい加減でしょうか…
できないこと、苦手なことに執着するために嫌いになります。
やれやれいわれたら、ただでさえできないのに…ね
数学的な概念を理解することって本当は難しくないことです。
わかれば、面白くなるはずなんです。
これらのことも、生活の中の体験によって振り返ることができます。
文字や図形上ではなく、実際の体験をつみ重ねることは、一見 関係のない学力にまで影響するのです。